TOPPAN株式会社

Apr 10, 2025


目次
 

1.目指すべき世界観

-社会的な価値と経済的な価値を両立する「持続可能な社会」を目指す。

2.事業内容

-持続可能な未来の実現に貢献。

3.事業のエシカルポイント

-仲間を多く集め、ステージを上げていく。

4.現在の事業に込めた経緯・想い

-社会的な価値、経済的な価値の循環を高めていく。

5.最後に

-「楽しんでやっていこう」

6.基本情報

7.企業情報

 




1.目指すべき世界観


社会的な価値と経済的な価値を両立する「持続可能な社会」を目指す。


自分たちのことを「社会的価値創造企業」であると言っています。

日本という小さな島国の中で、資源の多くは海外に頼らなくてはならない。

いかに環境負荷を低減するか、そして限られた資源をどのように循環させ、
サーキュラーエコノミーを作り上げるか。

本気で考えなければならないと思っています。

ただし、現在グローバルにも拠点や規模を拡大している中では、
日本のマーケットだけを見るのではなく、

世界の潮流を俯瞰して理解し、それを日本にも展開し、
更に日本で培った先進的な技術をまたグローバルに展開しています。



主な取り組みとしては5つあります。

1.環境負荷の低減

TOPPANは、製品やサービスのライフサイクル全体を通じて環境への影響を
最小限に抑えることを目指しています。
再生可能な資源の活用や、エネルギー効率の向上、廃棄物の削減に取り組んでいます。

2.循環型社会の構築

TOPPANは、リサイクルやリユースを促進し、資源の循環利用を進めることで、
持続可能な社会の実現を目指しています。
特に、プラスチックや紙などの資源を効率的に利用するための新しい技術や
ビジネスモデルの開発に注力しています。

3.社会的責任の遂行

TOPPANは、企業としての社会的責任を重視し、
地域社会やステークホルダーとの共生を図っています。
教育や福祉、地域活性化などの分野での取り組みを通じて、
社会全体の持続可能性を高めることを目指しています。

4.デジタル技術の活用

TOPPANは、デジタルトランスフォーメーションを推進し、
効率的かつ持続可能なビジネスモデルの構築を進めています。
データ分析やAI技術を活用することで、
資源の最適化や新しい価値の創出を図っています。

5.国際的な取り組みへの参加

TOPPANは、国際的なサステナビリティの枠組みや目標(例:SDGs、TNFD、SBTなど)
に基づいた活動を行っており、グローバルな視点で持続可能な社会を
構築するための協力を進めています。

 

2.事業内容


持続可能な未来の実現に貢献。


TOPPANは、サステナビリティを重要な柱に据えた多様な事業を展開しています。

主な事業領域には、
商業印刷、容器包装パッケージ、セキュリティ印刷、半導体部材などが含まれます。

その事業の中では、環境負荷を軽減するための取り組みとして、
再生可能資源を活用した印刷加工技術や、廃棄物削減に向けたプロセス改善を推進しています。

また、TOPPANは、循環型社会の実現に向けて、
製品ライフサイクル全体を通じた持続可能な開発を目指しています。

例えば、環境に配慮した材料の選定や、エネルギー効率の向上による温室効果ガスの削減、
また製品ライフサイクルの中でのCO2排出量やプラスチック使用量の可視化に
力を入れることで削減効果の見える化を実現しています。

さらに、地域社会との連携を強化し、社会的責任を果たす企業としての役割を果たしています。
これらの取り組みを通じて、TOPPANは持続可能な社会の実現に貢献しています。

 

3.事業のエシカルポイント

 

仲間を多く集め、ステージを上げていく。


会社では「エシカル」といった言葉は使わず、
「サステナビリティ」といった言葉を一番多く使います。

その中で、特に重要だと思っていることは

「企業がサステナビリティを考えるときに、まずはその企業の持続性を考えなければならない」

「社会的な価値と、経済的な価値をどう両立させていくか」

ということが、ものすごく企業やわたしたちに求められている。

具体的には、「競争領域」と「非競争領域」をどう分けていくかにあると思っています。

意識的に実施していることとして、
「仲間を多く集めること」をTOPPANとして実施しています。

今では、手を繋げる場合は、競合になっている企業様であっても繋いでいて、
「業界の底上げ」をどのようにしていくかを議論しています。

資源循環などは、世界中でいろんな政策や指針などが出ており、
様々な動きが技術の進歩を通じて進んでいます。

そのため、この情報をいかに早くキャッチアップし、
展開していくかは日々の取り組みの中で行なっていることです。

TOPPANは、技術が多くある会社ですが、
ネットワーキングが得意な会社でもあると思っています。

今まで以上に、非競争領域を大切にしながら、個々の技術、価値を発揮していき、
みんなと作っていくことで、
最終的に、競争していくためのステージを上げていく
といった取り組みにつながっていくと考えています。

 

4.現在の事業に込めた経緯・想い

 


社会的な価値、経済的な価値の循環を高めていく。

我々の企業は、「印刷」という技術からスタートした会社です。

情報を可視化し、多くの方にそれを届けるということを祖業としてきました。

容器包装パッケージの分野においては、食品であれば内容物を光や酸素という
外的要因からおいしさを
保持することが必要で、

日用品や医療品であれば情報をいかに分かりやすく効果を伝え、
いかに安全安心に使ってもらえるようにするかが求められます。

つまり、情報を届けるだけではない「プラスアルファ」なことが求められる。

エシカル、サステナビリティといった言葉がなかった20年ほど前では、
当たり前のように大量生産し規模の経済を求められていました。

当時は「何の仕事しているの?」と聞かれた時に、
「最終的にゴミになってしまうものを作っているんだよね」と本当に言っていました。

これでは、パッケージにも未来がない、次世代にも地球を残せない。


環境負荷を低減しながら、「モノと情報を届けている」と言いたい。
「資源を作っている」と言いたい。

これらを強く意識することで、パッケージにおけるコミュニケーションが価値になっていき、

これまで資源でなかったものが「資源」といった認識になると思います。

その中で、部門として主に2つの取り組みに力を入れています。

1つ目が、サステナビリティの広報的な立ち位置としてのポジションを獲得していくこと。

TOPPANのサステナビリティの事業活動を「SMARTS™(スマーツ)」という
TOPPANのサステナブルブランドに集約し、ここを一つの拠り所として、
お客様、企業様から頼られるような存在になろうと思っています。

2つ目が、「ゴミではなく資源を作る」ことにおいて、
動脈産業、静脈産業における循環の取り組みです。


動脈産業は「モノを作って販売する」といった一般的なモノづくりのサプライチェーンですが、
静脈産業は「資源を回収してリサイクルしてまた製品に戻していく」といったことです。

これらのルートを完成させ、動脈・静脈をつないだ循環を生み出していく。

これまで、わたしたちはどうしても動脈産業の方で活動していたので、

これからは静脈産業の方も強くしていき、資源循環の領域において、我々TOPPANが、

確固たるポジションにいる存在になる。社会に影響力を持つ存在になる。

そのために、サステナブルブランディングを強めていき、
社会的な価値、経済的な価値を高めていきつつ、
資源循環におけるポジションを
とっていくためのビジネスモデル作りなどに取り組んでいきたいです。

 

5.最後に


「楽しんでやっていこう」

サステナビリティの領域は、何よりも「やっていて楽しい」です。

これは、ものすごく根底で思っていることです。

みんなの意識やベクトルもあってきている中、
目指すべき方向性が少しずつ違っていたとしても、
「よくしていきたい」といった想いが集まってきています。

この領域における仕事や、ビジネスを考えると、自然と仲間も集まってくる。

そういった中で「やっていて楽しい」というのが、僕は一番だと思っています。

地球を守るであったり、資源を将来に残すといった方向はすごく大義を感じられますが、

全然苦しいものではなく、「楽しんでやっていこう」と心から思えるものです。

常に、自分より後の世代に目を向け、仲間と共に、これからも取り組んでいきたいと思っています。

 

 
高田康太郎: 2006年駒澤大学卒業後、凸版印刷(現TOPPAN)入社。

入社後はパッケージ事業部にて菓子食品業界のクライアントを中心に営業し、
包装資材基礎知識と企画提案型の販売戦略を経験。

現在はSX推進センター SX事業開発本部 マーケティング部部長としてサステナブル包材戦略に従事。
2023年4月にはサステナブル マテリアル展基調講演登壇。包装管理士。

 

6.基本情報

会社名:
TOPPAN株式会社

所在地:
〒112-8531 東京都文京区水道1-3-3

代表者名:
齊藤 昌典

インタビュー者:
高田 康太郎
生活・産業事業本部 SX推進センター SX事業開発本部 マーケティング部部長

事業内容:
「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、
「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開。

HP URL:TOPPANホールディングス株式会社

 

7.企業情報

-パーパス・バリュー-

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